星にねがいを。

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ウクライナ侵攻について思うこと

まず最初に私はプーチン大統領をあまり支持していないし、ロシア側のプロパガンダを信じていない。西側諸国に住んでいるロシア住民のみならず、本土に住むロシア人もそうであることが多い。しかし、私もそして彼らも西側諸国のプロパガンダにも憤りを覚える。理由は後述する。

この記事では、ウクライナ侵攻について思うことや意見を書き綴る。

少し感情的になっているので、少々文章はめちゃくちゃだろうがご容赦願いたい。

 

1.西側の報道はこうなった経緯を一切無視したプロパガンダ

日本やアメリカでは、「何もしてないウクライナに領土拡大を企むロシアが攻め込んだ」という分かりやすい報道がなされる。現地情勢への無知に漬け込んでいるのだろう。しかし、あのプーチン大統領が言ってることは半分本当なのだ。

ウクライナ東部にはロシア語を話す住民が多い。そのロシア語会話者達の反発を買うような不寛容な政策を親欧米の政権はしてきたし、実際にウクライナの過激派やネオナチ組織を支援してきたのも事実ではないか。ウクライナ政府に支援された過激派組織や時には正規の軍がロシア語会話者に暴力を振るい、時には殺したりしたこともあった。しかし西側諸国では全くそのことは記事にされず、被害者のロシア語会話者が英語で声を上げても誰からも相手にされていないのである。

こうしてロシア語会話者が多くを占める東部の住民、特にウクライナ語会話者がほとんどいないクリミア半島の住民の心はウクライナ政府から離れていったのである。2014年に西側諸国が不正選挙と叫んだクリミア独立投票。不正をしなくても独立・ロシア編入過半数を占めたであろう。

それだけではなく、ウクライナ政府と西側諸国はロシアを刺激するような政策に乗って出たのである。それはNATOへの加入申請。NATO側も歓迎とのこと。NATO側から誘ったという可能性もある。その場合、約束を破って勢力を拡大した挙句、最大の緩衝国までNATOに加えようとしたことになる。これは喧嘩を売っているに等しい。ロシアが反発するのは当然であろう。

もちろんプーチンとしても脅威と直接隣り合わせになるのは阻止したい。それ故のウクライナ侵攻なのだ。ロシアはやり過ぎな側面はあるが、ウクライナや西側諸国も充分原因を作り出しているのである。

しかし、そのことは全く報道されず、今日テレビに映し出されるのはウクライナ人が悲しむ映像だけだ。ドンバス地方に攻め込んだウクライナ軍の一部の軍人や過激派組織が行ってきた蛮行など一切報道しないくせに。(それどころか過激派組織を正義の味方扱いしてる報道すらチラホラ見受けられる)西側諸国の政府に都合のいい切り抜きの報道ばかりである。ウクライナ政府が流した不確かな情報を事実かのように流してることも多い。とにかくウクライナとそれを支援する西側諸国は正義でロシアは悪という分かりやすい構図を作りたいのだろう。これをプロパガンダと言わずに何という?

 

2.過剰な制裁は民を不幸にするだけ

先日、中国が「制裁は世界経済にとってマイナスである」との声明を出してロシアの制裁に反対する姿勢を明確にした。これはまさにその通りだと思う。

制裁による世界経済のさらなる落ち込みに苦しむのは、政府でも政治家でもなく、世界の民なのである。ロシアの物資が入らなくなって生活が壊れる人も多くいる。そして、1番の被害者は生活から娯楽まで全てを奪われた罪なきロシアの民だ。スポーツ、ゲーム、ネット、ファッション、家電、日常品の幅が一気に無くなるどころか、それで生活が奪われる人も数多くいるのである。人権侵害だ。こんなにお互いに失うものの方が圧倒的に多い過剰な制裁をするのは全く意味不明である。国益にもそぐわない。

侵略戦争をしたから徹底的に制裁する」「虐殺をしたから徹底的に制裁する」というのなら、アメリカも、イスラエルも、サウジアラビアも、トルコも徹底的に制裁しないとおかしいではないか。アフリカや中東やアジアがこんなに酷いことになってるのも、大抵元を辿れば西側諸国に辿り着くではないか。ロシアを制裁して市民を苦しめるのであれば、西側諸国もお互いに制裁して自分の国の民を苦しめるが良いだろう。

 

3.難民によって扱いが違うのはなぜ?

世の中にはいろいろな難民が存在する。ミャンマー、シリア、パレスチナソマリア、イエメンなどなど…みんな戦争や内戦や迫害で戦火を逃れるために逃げてきたのである。ウクライナ難民と同じ動機で難民になってるのである。

しかし、その扱いは違う。私はそれらの国の人のために寄付しようとか、物資を送ろうとか、逃げてきた人をみんなで受け入れようという話になってるのを見たことがない。私が住む日本政府もウクライナ難民を受け入れることを発表したが、日本政府はシリアなどの難民を1人も難民と認めず、不法入国者と見做し、受け入れていないのである。そして企業や団体や個人がウクライナより悲惨な状況にある国の人を助けるために寄付をしたり、寄付を募ったりしたことはあっただろうか?私はなかったと思う。あったとしても極めて小規模で、少額しか集まらないような状況であったのだ。シリア人やアフリカ人を助けるために集まった額は300万円。ウクライナを助けるために集まった額は数億円。桁がまるで違う。その数億円は民を助ける資金ではなく、ロシアと戦う武器に溶けるのだが、そこは戦争反対の方々はどうお考えだろうか。

 

4.なぜウクライナは降伏しないの?

ここにきてウクライナは徹底抗戦を訴えている。強固姿勢を取れば取るほどプーチンは暴走するし、ウクライナの街は破壊され、罪なきウクライナの民も戦火に巻き込まれて死ぬ。勝ち目があるなら兎に角、負け戦と分かっておきながら徹底交戦というのは悪手としか言いようがない。民のことを本気で考えているのであれば、早いうちにロシアに譲歩したり、妥協策を考えたりするのではないか。ここまでやるのはやり過ぎだと思う反面、ウクライナ政府は1日でも早くプーチン大統領の暴走からウクライナ人を守る選択肢をするべきである。今の選択はウクライナ人を殺しているに過ぎない。

 

5.西側諸国がやらかしてきたことは何だ?

西側諸国はウクライナ侵攻を「侵略戦争」と非難するが、気に入らない政権や脅威になる政権を武力で潰してきたのは西側諸国も当たり前よようにやってきてるのである。シリアやリビア内戦への介入もそうであるし、イラク戦争グレナダ戦争やアフガニスタン侵攻も全て弱いものいじめであり、侵略である。西側諸国がぐちゃぐちゃにした結果、今も内戦が続いてる国も多くある。それを棚に上げて今日、西側諸国はロシアを猛批判してるのである。理不尽な制裁と共に。おかしい。どう考えてもおかしい。彼らのやってきたことは何だ?充分非難に値する蛮行ではないか。

自分達が要因になってこうなったはずなのにそうした国からの難民も受け入れないとは、彼らに人道精神があるとはとても思えない。

 

長々と書いてしまったがこれが私の意見である。要するに「プーチンは暴走しているし、全面侵攻はさすがにやり過ぎだし悪手だと思うが、暴走させる要因を作り出したのは西側諸国と親西側政権である」「西側諸国が正義面してロシアを非難することに疑問を感じる」と言いたかったのである。西側諸国のプロパガンダを信じ切った人も東側諸国のプロパガンダを信じ切った人も目を覚ましてほしい。プーチンもゼレンスキーもウクライナ人とロシア人や世界の人たちを苦しめるのはやめてほしい。

以上